家畜用冷凍精子保冷輸送箱ブランド家畜の繁殖用(人工授精用)冷凍精子保冷輸送箱を受注し御利用して頂き、お客さまに『夏場でも安心して輸送できるようになり、中が溶けるなどの不具合が減り信頼性が上がりました』と喜んで頂いております。

製品開発までの経緯

 弊社の取引先である包装資材販売店から『発泡スチロール容器で肉厚の大きい箱を見積って頂きたい』との話をいただき、指定寸法に合わせた簡易図面と30倍・50倍の見積り書を提出しました。その後サイズ違いの御連絡で3回ほど御見積り書を提出しましたが、この段階では箱が何に使われるか教えて貰えませんでした。

取引先から『見積りが通りそうなので具体的に打ち合わせをしたい』との連絡で、弊社営業担当者がエンドユーザー様に同行し、発泡スチロール容器に対する利用内容と要望などをお伺いし、その際に『ブランド家畜の繁殖用「冷凍精子の輸送箱」として利用したい』ことが分りました。
エンドユーザー様では、それまでは一般的な魚箱を二重にして利用されていたそうですが、強度面や保冷性能に問題があり、輸送での不良(溶けてしまう)が多発していたそうです。

弊社ではドライアイスの保冷時間などを測定したデータがあり、医薬品の保冷輸送用に開発した「KS-11(発泡スチロール倍率30倍製品・肉厚40mm)」を提案し、保冷能力テストを行っていただくようにお願いしました。その結果は良好でしたが、ユーザー様は更に安全を見越して、発泡スチロール倍率30倍・肉厚50mmの専用保冷輸送容器2種類の設計と見積りを依頼され、最終的に採用して頂けました。

お客様の声

『見積り段階で複数の発泡スチロールメーカーに見積りを出したが、高性能の発泡スチロール製品は作るのが難しいと断られ、(株)カルックスのみ出来るとの回答があり、実際にKS-11という要望に近い発泡スチロール容器でテストできたのが良かった』
『家畜の受精時期は決まっており、そのタイミングで冷凍精子が使えないと農家様に迷惑を掛けてしまう。中身が溶けるなどした場合はその精子は全て廃棄し、新たな物を持参してお届けしています。専用の冷凍精子保冷輸送用発泡スチロール容器を採用してから、夏場でも安心して輸送できるようになり、中が溶けるなどの不具合が減り信頼性が上がりました。』 
『専用の冷凍精子保冷輸送用発泡スチロール容器を3年利用して、欠品や不良品もほとんど無く安心して取引が出来ています。また、同製品を他のメーカーから見積りを取りましたが、(株)カルックス社の方が安かった』と高性能・高品質の発泡スチロール容器を適正価格で提供していることに感謝されました。