コロナウィルスのワクチン接種に関しては2021年9月末で国民の約70%が1回目の接種を受けており、2回接種済みも約56%と半数を超えました。
オリンピック前後の第5波は徐々に解消されつつあり、緊急事態宣言も徐々に解除の方向に向かっています。このまま落ち着いてくれることを祈っております。
さて、この様な状況下ですが、(株)カルックスは栃木県内の幾つかの自治体にコロナウィルスワクチンの保冷輸送に利用していただけるように、ワクチン輸送に実績のある発泡スチロール容器、「KDI-20」と保冷能力の高い「KS-11」を寄付させていただきました。
各自治体では厚生労働省推奨の保冷輸送容器を準備してありましたが、接種会場を増やすなど保冷輸送箱の必要性が拡大し、寄贈に喜んでいただけました。
また実際に利用されている豊島区の使用例や、KDI-20の保冷能力(ドライアイスでの-70℃以下での保冷時間や、-25℃タイプ保冷剤での-20℃以下の保冷時間の試験データなどなど提出しました。)
1.鹿沼市
2.栃木市
感謝状を頂きました。その後、ワクチン輸送用に注文を頂き利用しています。
3.那須塩原市
渡辺美知太郎市長や保健福祉部新型コロナウィルス感染症対策室の粟野室長にご同席頂き、ワクチン輸送用発泡スチロール箱を寄贈する旨お話ししました。
3.さくら市
「花塚隆志市長」と
さくら市 「花塚市長・福田克之市議」
広報さくら9月2021年(PDF)
4.日光市
粉川昭一市長 さくら市の福田市議 コンサルタントの仲山先生
建康福祉部の斉藤部長に説明
広報にっこう9月2021年(PDF)
5.佐野市
金子裕市長 さくら市の福田市議
佐野市建康医療部 川﨑部長に説明
実際の使用例の写真
(東京都豊島区)
最近の動向
ファイザー社のワクチン輸送には厚生労働省の推奨するドライアイスを使用しての保冷輸送がほとんどで、保冷箱の性能差があまり出ていません。(保冷能力が落ちる容器でもドライアイスを大量に使用すれば保冷は確保されます。但しそのためのコストアップは無視されているようで、コスト意識が薄く税金の無駄遣いと感じますが・・・。)
国内生産が進むモデルナ社のワクチン輸送は-20℃前後であり、保冷剤での輸送を検討し始めております。弊社製品の利用先から保冷剤利用で-20℃を48時間持たせる性能試験依頼が来ています。
KDI-20では既に恒温槽で35℃の環境下、-20℃を30時間以上保冷できることは試験済みで、今後の新しい保冷輸送条件になると思います。保冷剤は繰り返し利用出来るので経済的にも優れ、またドライアイスのように二酸化炭素を空気中に放出することも無いので環境に優しい保冷輸送となります。
しばらくはコロナウィルス対策としてワクチン接種は続くと思います。ワクチンは常温タイプが開発されるまでは保冷輸送が必須で、現在の初期段階はコロナ罹患者を押えるためにコスト度外視で接種を進めていますが、今後は長期化に備えて税金の無駄遣いの無いように政府や自治体はコスト管理もして欲しいと思います。