弊社の「KS-11」は発泡スチロールの発泡倍率の中で一番断熱性能の高い30倍の原料で作成しております。現在までの実績として医薬品の冷凍輸送箱・ブランド家畜の精子冷凍輸送箱として高い保冷性能を評価して頂き、高価な中身をしっかりと冷凍輸送出来る容器として御利用頂いております。

現在、コロナウィルス(COVID-19)のワクチン開発が世界的に急ピッチで進められており、一部で臨床試験の結果が良く認証され始めました。コロナウィルスのワクチンは極低温(-70℃)での保管が必要なものも有り、冷凍保管倉庫から各医療機関への輸送にはそれに対応できる高断熱・高気密・高強度、そして使いやすいコストの製品が必要と思われます。

ワクチンの保管温度-70℃をクリアして輸送するにはドライアイス(-78.5℃)を利用した冷凍輸送が実用化に最も近いでしょう。ドライアイスを長時間持たせるには昇華スピードを抑える必要があり、外部からの温度を伝えにくい高断熱、冷気や炭酸ガスを逃がしにくい高気密、輸送の衝撃や不慮の衝撃から容器の破損を防ぐ高強度、この様な容器を製造できる発泡スチロールメーカーは限られております。弊社は医薬品などの高品質な輸送用発泡スチロール製品を長年製造し多くの御客様に御愛顧頂いている実績と経験から、今回のような低温輸送・冷凍輸送を安全に出来る発泡スチロール容器を御提供することが可能です。

実例

高級ブランドの家畜(養豚・肥育牛)の冷凍精子輸送箱としてKS-11の実績を基に、「更に高性能なオリジナル容器を作りたい」と御客様からご要望があり、試作と保冷実験を繰り返し、「発泡倍率30倍・容器の肉厚50mm」の製品を中身のサイズに合わせて御客様のオリジナル容器2種類を作成し御利用頂いております。この容器に変えてから、夏場でも冷凍精子の輸送トラブルは無くなったと聞いております。当社で受注するまでには複数の発泡スチロールメーカーに問い合わせをしたそうですが、この様な容器が製造可能と答えたのは弊社のみでした。(実績も有りました)
この様に、弊社では御客様のニーズに合った高品質で高性能のオリジナル容器をオーダーで作成することも可能です。

断熱性について

断熱性能は発泡スチロールの「熱伝導率λ×肉厚」でほぼ決まります。(他には発泡ビーズの融着率やフタと本体の密閉性なども関連します。)発泡スチロールの熱伝導率(W/m・K)は一般的魚箱などの60倍製品(約0.038)に比べ30倍製品は(約0.031)で、約20%も断熱性が上わまりす。
※熱伝導率=熱を伝える数値なので値の小さい方が断熱性は高い

また、30倍製品の強度は60倍製品の2倍となり容器が壊れにくく、嵌合部分の密閉性も高くなるため、総合性能として魚箱のような60倍製品より30倍製品の保冷能力は格段に高くなります。
発泡スチロールの熱伝導率


医薬品・ワクチン・バイオ関連の低温輸送・冷凍輸送用発泡スチロール箱 KS-11の詳しい情報はこちら ↓ ↓ ↓

この製品シリーズはカルックス製品カタログP.3に掲載されています。

KS-11を使用して行った保冷試験データを公開しています