原料のビーズを膨らませると、風船のように膨らむのではなくカマキリの巣のように内部に小さな気泡がたくさん出来ます。この小さな気泡(気室)をセルと呼びます。このセル内の空気が断熱効果を生み出します。
発泡スチロール10倍(低倍率)ロボットトレイ
倍率が低いとセルが小さく樹脂の部分が厚くなります。空気が少ないので断熱性が劣るのと、樹脂膜が熱を伝えるので保冷性は低くなります
発泡スチロール30倍カルックス保冷容器
熱はセル内の空気の対流により次々に隣のセルの空気を暖めます。30倍品は独立したセルが多数出来て樹脂膜も薄く、発泡スチロールの中では一番断熱性が高く、従って一番良い保冷性能を有しています。
発泡スチロール60倍(高倍率)魚箱など
高倍率になると風船が膨らみすぎて割れるようにセルが壊れて隣とくっつき大きな気室(セル)になります。セル内の対流による熱伝導が早くなるために、高倍率になるほど保冷性能が低くなります。
発泡スチロール
※その他に30倍品は強度が有るので、蓋と本体との嵌合部分が密着して隙間が出来ないので冷気が逃げず、保冷性能が高くなります。
発泡スチロール製造品質の差による性能比較評価 発泡スチロール性能比較