過去に取引先で会ったミシンメーカーの技術担当から「工業用ミシンは木箱梱包で輸出しているが、木箱は害虫除去のために燻蒸が必要だが燻蒸の有効期間は3ヶ月しかない。

輸出手続きの関係で何度も燻蒸したり木箱を作成する費用が高騰しているので、発泡スチロール梱包を検討したい」との相談がありました。

30~40kgの工業ミシンはすでに発泡スチロールの梱包材を使用していましたが、今回の工業ミシンの重量は約100kg、底面のベッド部分はメカがむき出しで面で受ける部分がほとんど無く、30倍の発泡スチロールでもフレームがめり込んでしまう状況で、アームの形状からも90kgのミシンを発泡スチロールで受けることが不可能でした。

色々相談した結果、段ボールに樹脂を染みこませた板でパレットを作成する事が出来、そのパレットにミシンをボルトで固定し台座とする。

側面は面で受けられるので発泡スチロールの30倍品で強度を出して緩衝材にする。輸出なので積み重ねも必要とのことで、四隅に樹脂を染みこませた四角の紙管で補強する。

この様な設計と他の部材と組み合わせることでお客様と一緒に要望を解決することが出来ました。