発泡スチロールは土木用にも使われています。土砂の代わりに発泡スチロールのブロックを道路の下などに敷き詰めて使っています。
この土木工法はノルウェーで1972年に軟弱地盤上で道路がすぐに駄目になるのを防ぐために発泡スチロールを盛土の代わりに使い沈下を防いだのが始まりです。
日本には1985年に技術が導入され、軟弱地盤や山間地などの地滑り地での道路改善に利用されております。
スタート当時は「EPS土木工法」と言っていましたが2009年より「EDO-EPS工法」と称するようになりました。

なぜ発泡スチロールが使われるのか?。

『発泡スチロールは柔らかく指で押すと凹むのに大丈夫なの?』との疑問が有ると思いますが発泡スチロールは意外に丈夫で面で受けると5%歪みの耐荷重は1㎡で20トン以上有るんです。

利点

土砂は振動や雨水などで流動化して流れてしまう。また道路を盛り上げるのに法面が必要で、実際の道路幅より大きな幅が必要になる。
発泡スチロールは成型して自立しているので流動化せず垂直に積み上げが可能。
1立方メートルの重量は発泡スチロール約20kg、土砂は約1.7トン
発泡スチロールを運ぶ4トン車で約40㎥、10トンダンプが約5.5㎥積載なので、ダンプカーの7倍の量を運ぶことが出来てエコにもなります。